【新時代『シビック』Vol. 9】あくまで「乗用車」のデザインだって

自動車 ニューモデル 新型車
【新時代『シビック』Vol. 9】あくまで「乗用車」のデザインだって
【新時代『シビック』Vol. 9】あくまで「乗用車」のデザインだって 全 3 枚 拡大写真

今回発表された『シビック』5ドアは全高が1495mmまで上げられ、ぐっとミニバン的要素を強めたように思えるが、実際はそうではない。実物は1495mmもあるようには見えない。

このあたりのテクニックを、エクステリアデザインのプロジェクトリーダーを務めた、本田技術研究所和光研究所デザインBスタジオ(現在W・A・V・Eデザインスタジオに異動)の小林正樹アシスタントチーフデザイナーに伺った。

「デザインをどうしよう、というのではなく、どんな空間にするのか、ということをまずみんなで話し合ったんです。そこで“気持ち良さ”ということにこだわって、レイアウトから入りました」と語る。今回のシビックはどうやらこの“気持ち良さ”が大きなテーマとなっているようだ。

「空間に上屋をかぶせるだけだとRVになっちゃうでしょう。空間の大事なところを守りながら、最終的に乗用車のたたずまいにすることがエクステリア・デザインなんです」まさに今回のシビックは新しいモノを作ろうとチーム全員が一丸となって進めていったプロジェクトのようだ。

乗用車ということにこだわったのはリアのデザインによく現れている。サイドから見るとハッチバックなのに、斜前や真後ろから見るとまるでノッチがついているように見える。「マジックです」と小林正樹アシスタントチーフデザイナーは笑う。

まさにここが今回のシビックのデザインのポイントである。ハッチバックのように見えると同時に、見た者にどこかノッチバックらしい印象を与えることで、新しさと乗用車のたたずまいを両立させているのだ。これは写真では伝わりにくいことなので実物で御確認いただきたい。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. VWの高性能小型EV『ID.3 GTX』、2代目ゴルフに着想の「FIRE+ICE」限定発売へ
  4. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. ダイハツの新型『ムーヴ』が絶好調!「スライドドア化は正解」「やるじゃんダイハツ」と評価の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る