日産のプラットフォーム、韓国へ進出決定

自動車 ビジネス 企業動向
日産のプラットフォーム、韓国へ進出決定
日産のプラットフォーム、韓国へ進出決定 全 2 枚 拡大写真

9月にルノーが買収し、新会社化した韓国のルノー・サムソン自動車は、2002年に生産を開始する予定の中型車の時期モデルに、日産が『ブルーバード・シルフィ』などに採用している「MS」プラットフォームの採用を決め、年間5〜10万台の規模で導入するという見通しを明らかにした。

ルノー・サムソン自動車は、電機事業で有名な韓国の三星財閥が「ウチにも自動車メーカー」が欲しいと設立したものの、見通しの甘い経営のために破綻した旧サムソン自動車が前身。工場設備などをルノーが買い取って、今年9月に新会社を設立した。提携関係のある日産と共に、ルノーのアジア戦略の拠点と言われている。

現在、ルノーサムソンが生産しているのは、1.8リットル〜2.5リットルのエンジンを搭載した『SM5』と呼ばれるクルマで、全長4825mm×全幅1775mm×全高1415mmというディメンジョンをもつ。価格は1234万ウォン(約117万円)から2440万ウォン(約231万円)と、搭載するエンジンによって同車種でも倍近いバラつきがあることから、どちらかといえば見栄っ張りが多い韓国人には不評で、生産台数も月に4000台程度と低迷していた。

このため、廉価版に相当するグレードを別グレードとすることにして、今回のプラットフォーム導入が決まった。ルノーとしては提携関係にある日産の車台を使わせることで、日産へ量産効果によるコスト削減をもたらせることができ、サムソン側にとっても優れたプラットフォームを安く調達できるという利点がある。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る