コリン・マクレーラリー2の発売元、スパイク社より発売されたツーリングカーを題材にしたドライブゲームがこのWTCである。挙動、ハンドリングはコリン・マクレーと同じく申し分なし。この辺りはさすが開発を担当しているCodemaster社のゲーム、手堅くまとめられている。
とくに、チャンピオンシップで敵車の動きが非常に良くできている。なんといままででは考えられなかった、敵車同士の接触、コースアウトが起こるのだ。更にはトップ争いをしていて、コンピュータのほうが熱くなりすぎてオーバースピードでコーナーを進入し、コースアウトしてしまうシーンもある。実戦さながらのバトルが楽しめるのだ。エフェクト面では、接触や正面から衝突してしまうとフロントガラスが割れてしまったり、バンパーが外れたりする。
世界のツーリングカーを題材にしているだけあり、ヨーロッパ車、アメリカ車、そして国産車と、登場車種もこだわりがある。中でもチャンピオンシップで勝ち抜き、ポイントを稼がないと使用できない車種に珍しいクルマが設定されている。FF車、FR車、FWD車もそろっている。
今回、残念な点はグラフィックがラリーに比べ若干落ちる点、全体的にグリップが非常にすぎる点があるが、ゲームとして楽しむ上ではストレスをためずに楽しめるであろう。しかし正直なところ、現在ではプレイステーション2やドリームキャストなどのグラフィッククォリティを期待してしまうので、少しものたりない。
このゲームの流れとしては、チャンピオンシップで国内選手権や世界地区選手権でポイントを稼ぎながら、隠された車種を使用可能にし、世界選手権でのシリーズチャンピオンを目指す。またスパイクのHPでは、タイムアタック大会を行う予定だ。