自動車メーカー大手ダイムラー・クライスラーは17日、旧クライスラー部門で北米事業部のジェームズ・ホールデン取締役を業績悪化を理由に更迭、後任に商用車事業を統括していたディーター・ツェッチェ取締役を起用したことを発表した。
北米事業部(旧クライスラー部門)は、アメリカ市場で得意としてきたミニバンやSUVの売上げが日本車のニューモデルなどに追われて悪化。7〜9月期の販売台数が前年同期比でおよそ14%も減少した。生じた営業赤字は約5億8000万ユーロで、これが今回の更迭のキッカケとなった。
後任のツェッチェ氏は、ダイムラー・クライスラーCEOのシュレンプ氏の信頼が厚いことから今回の起用となったが、トップが変わったからといって即、売上げが回復するわけではなく、苦戦が予想される。