東京都が頭を痛める「A重油」ってなんだ?

エコカー 燃費

ディーゼル車の排出ガス問題に頭を痛める東京都は27日と28日の両日、埼玉、千葉、神奈川の各県や警察と連携し、主要幹線道や高速道路などの30カ所で大型トラックなどを対象にした不正軽油の抜き取り調査を初めて行うことになった。

これは本来は工業用ボイラーなどに使用される「A重油」という、軽油と重油を混合した燃料を不正に使用するトラックが多いことが発覚したため。A重油をディーゼルエンジンに使用した場合、不完全燃焼を起こしてしまうため、通常の何倍にもあたるPM(粒子状物質)が大気中に排出されることとなるが、A重油には軽油取引税が掛からないことから料金が大幅に安く、これを不正に使用する運送会社も多い。また、これを密売するブローカーの存在なども明らかになったことから、今回の大掛かりな調査の実現につながった。

A重油を不正使用することで、東京都だけでも約100億円の軽油取引税を失っているという試算が出されたことから本気になったのだが、現状では脱税以外にこれを取り締まる法は存在しない。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. アウディ『A2』が21年ぶりBEVで復活へ! 現ラインナップ2車種の後継に
  4. 【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人
  5. 「最もインテリジェント」メルセデスベンツ『CLA』新型を日本初公開…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る