パーツ共通化はトラブル増加の元---サプライヤー団体が警告

自動車 社会 社会

アメリカの自動車のパーツサプライヤーを代表する組織、モーター・アンド・エキップメント・マニファクチャラーズ・アソシエーションが、最近のリコ−ル増加に対するコメントを発表した。それによると、急速に進むパーツの標準化がリコールに拍車をかけているのだ、という。

実際1990年には新車のリコールの割合は台数ベースで3%だったが、1999年には9%にも上っている。これらの原因として大きな割合を占めるのが、パ−ツ供給のグローバライゼーション、つまり多くの自動車メーカーが同一のパーツを世界中のどこでも、また違ったサイズの車にも利用するという合理化の動き、というのがその主張。

自動車メーカーにとってはパーツの標準化はコストの低減につながるが、それがリコールという形でプロダクツに跳ね返るのではかえって採算性は落ち込む。このジレンマをどう解決していくのかが21世紀の自動車作りの課題となりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  3. トヨタが米国製3車種を展示へ、日本にない『タンドラ』『ハイランダー』『カムリ』に乗り込める…S耐最終戦
  4. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
  5. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る