融通を利かせます。頭の良い踏み切りを新たに導入

自動車 ビジネス 企業動向
融通を利かせます。頭の良い踏み切りを新たに導入
融通を利かせます。頭の良い踏み切りを新たに導入 全 1 枚 拡大写真

JR東海は4日、今年3月から東海道本線に新しいタイプの踏み切り制御装置を導入する計画を明らかにした。車両側にトランスポンダを搭載することで、通過する列車と停車する列車の違いを踏み切り側の制御装置に伝達し、踏み切りの閉鎖時間をコントロールするというもの。

東海道本線の踏み切りは、同線を120km/hで走り抜ける『フレートライナー』と呼ばれる貨物列車に合わせて閉鎖時間が設定されており、運輸省が定めた安全基準である「踏み切り警報機の鳴り始めから、列車通過まで最低36秒間の安全確保(つまり遮断機が下りた状態)」をクリアするため、踏み切りから1.2kmの地点に通過センサーを配置している。

このため120km/h以下の速度で走ってくる普通列車なども同じ条件で作動してしまうために閉鎖時間が長くなったり、駅の近くにある踏み切りでは、列車が駅に停車している時間も遮断機が下りてしまうため、渋滞を引き起こしてしまうという弊害があった。

今回の新システムでは、120km/h以下で走る176の車両にトランスポンダを取り付け、踏み切りのセンサー側に情報を伝達する。トランスポンダが設置された列車がセンサーの上を通過した場合、踏み切り側が「この列車のスピードは遅い」と判断し、遮断機が下りるタイミングを遅らせる。

JR東海は渋滞が深刻な23カ所の踏み切りにこのシステムを導入するという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  4. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
  5. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る