受け皿会社の目途がたたず再建が不可能になった第一火災海上は、自動車の任意保険の保険金支払いが1割減額されることが明らかになった。
第一火災は昨年5月に破綻、外資系のリップルウッドやモルガン・スタンレーが受け皿会社となることで交渉が行われてきたが、条件が折り合わず、交渉が打ち切られた。
第一火災の保険契約者は、業界で作る損害保険契約者保護機構が引き受けるため、保険金の9割は支払われるが1割は削減される。ただし、自賠責保険については全額保護される。第一火災は清算される見通しで、破綻した損害保険会社が清算されるのは初めてだ。