【熊野学の燃費詳説】燃費の本質とは

エコカー 燃費

【燃費の本質とは】

燃費には、車両の様々な部分が影響を与える。それは、車両重量、エンジンの排気量と効率、動力伝達系の効率、タイヤの転がり抵抗、車体の空気抵抗などだ。

車体重量は主として加減速が頻繁な市街地走行の燃費に、車体の空気抵抗は主として高速道路の燃費に、エンジンの排気量と効率、動力伝達系の効率、タイヤの転がり抵抗などは市街地と高速道路の両方の燃費に影響を与える。

そして、忘れてはならないのは走り方だ。10・15モード燃費と実際の燃費に差があるのも、走り方が異なるからだ。10・15モードとは、市街地の走行パターンを模した10モードと、首都高速の走行パターンを模した15モードを組み合わせたもので、実際の走行パターンより速度が低い。10モードでの最高速度は時速40km、15モードでの最高速度は時速70kmである。実際の走行速度は両モードより高く、実用燃費は10・15モード燃費より悪くなるのだ。

加速や減速の仕方でも燃費が変わる。急加速では、エンジンを高回転域で使うので緩加速より多くの燃料を消費する。また急減速では、車両の運動エネルギーの多くをブレーキで熱に変えてしまい、惰性を利用していない。このように、車両のハードな部分と走り方というソフトの両方が燃費に影響を与える。

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