全体相場は続落し、全面安の展開。その中で自動車株の一角は値を上げた。この日注目されたのは、前日比60円高の4190円と3日ぶりに反発したトヨタ自動車。大手経済紙朝刊で、「前期連結経常利益が11年ぶりの過去最高を更新。今3月期は日本企業初の1兆円乗せも有望」と報じられたことが好感された格好だ。
米国系の日興ソロモン証券では、同社の投資判断を「買い」に引き上げている。もっとも、上値には持ち合い解消の売りが大量に控えているだけに、一本調子の株価上昇については疑問視する声も聞かれる。
三菱自動車工業が5円高と小幅続伸し、マツダもしっかり。一方、日産自動車は出来高は市場第7位ながら、前日比16円安と3日続落。スズキ、富士重工業も続落し、ホンダが反落した。