【新聞ウォッチ】仕掛け人はGM!? 富士重工、社長大抜擢の真相

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年5月24日付

●富士重工、25人抜き新社長、初の生え抜き、竹中氏就任へ (読売・13面)

●東京日産販売、10年ぶりに黒字、吉永祥二社長感無量(読売・13面)

●車1台、近所・職場で使い回し「カーシェアリング」今秋、首都圏で実験へ(朝日・3面)

●昨年の法人所得ランキング、トヨタ、首位奪回、ホンダ前年の3位から7位に後退(朝日・11面)

●フォード・ナッサー社長が政界工作、「タイや回収、社運書け安全論争」(毎日・11面)

●現代自動車、販売協力などでMKタクシーと提携、(毎日・11面)

●富士重工、GM上海工場を活用し、軽自動車を生産(日経・11面)

●ホンダ、二輪車在庫を4割削減、国内販社統合を発表 (日経・13面)

ひとくちコメント

小泉首相が「ハンセン病」の控訴断念を決めたのも異例だったが、富士重工の社長交代人事も異例だった。執行役員の竹中恭二・総合企画本部副本部長が富士重工の次期社長に就任する人事を内定した、と日経が23日付夕刊でスクープ、きょうの各紙が後追いで報じている。

この社長交代人事、何が異例なのかというと、竹中氏は取締役ではなく、執行役員を2年しか経験していないで、先輩役員25人も追い越して大抜擢されたこと。しかも、これまで富士重工の歴代社長は大株主の興銀と日産から迎えていたが、竹中氏は69年に入社、初の生え抜き社長の誕生となるからだ。

日産出身の田中毅社長の去就をめぐってはGMとの資本関係が強化された時点で憶測が飛び交っていたが、下馬評では花田輝夫副社長らが本命候補として取り沙汰されていた。だが、竹中氏はアライアンス推進室長としてGMとの協力戦略などを担当、GM傘下のいすゞ同様に今回の富士重工もGMを意識しての大抜擢とみられる。

《福田俊之》

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