【F1分裂騒動…Part 1】レギュレーションはFIAに、利権はFOAに

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【F1分裂騒動…Part 1】レギュレーションはFIAに、利権はFOAに
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最近、ニュースヘッドラインを度々騒がせている「F1分裂騒動」。いったいこの騒ぎの正体が何であるのか、検証を加えてみたいと思う。それにはまず、F1世界選手権という自動車競技がどのように運営されているかを知ることが必要だろう。そして20年前の「事件」を検証することが不可欠だろう。

現在F1を統括している、というより世界の4輪モータースポーツを統括しているのが「FIA」(国際自動車連盟)という団体である。本部はスイスのジュネーブにあり、世界中の4輪モータースポーツが安全にかつ健全に運営されるように管理することが主な役目とされている。現会長はマックス・モズレーが務めている。

一方に「FOA」(F1管理会社)という団体が存在する。こちらはF1の権利関係を一手に握っている組織と考えて良い。会長はバーナード・エクレストン、通称バーニーの名で呼ばれるF1界のドンである。FOAの組織内にはかつてFOHという別会社が存在していたが、現在はSLECという会社名にあらためられている。旧社名のFOHはフォーミュラ・ワン・ホールディングスの頭文字からなり、F1の商業的権利を一手にする会社だった。

現在のSLECが何の頭文字を現すのか……。それを知ればどんな利権関係が舞台裏に存在しているのか想像するのも難くない。バーニー夫人のファーストネームはスラヴィカ(SL)、ファミリーネームはエクレストン(EC)なのだ……。なお、SLECは現在サーキット広告以外の一切のF1に関する権利を掌握している。

>つづく

《編集部》

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