【新聞ウォッチ】今度は辞任騒動、愛知万博で苦悩する豊田章一郎会長

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】今度は辞任騒動、愛知万博で苦悩する豊田章一郎会長
【新聞ウォッチ】今度は辞任騒動、愛知万博で苦悩する豊田章一郎会長 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

【画像全2枚】

2001年6月29日付

●堺屋太一氏辞任、愛知万博また迷走(朝日・3面)

●セーフガード、「自動車見殺し」の政府(朝日・11面)

●NTT、Lモードで自動車保険比較(朝日・13面)

●自工会発表、自動車輸出が5カ月連続減少(産経・7面)

●東京海上、盗難防止装置付きの自動車保険を割引(読売・11面)

●オペル車などリコール相次ぐ(読売・34面)

●日石三菱、ドラム缶3000本野積み、消防局が撤去指示(東京・31面)

●日産、販売会社の再編を加速、国内シェア回復狙う(日経・11面)

●格付投資情報センター、ブリヂストン債を格下げ(日経・19面)

●日石三菱、末端連動型の価格体系を一方的に凍結、特約店で混乱招く(日経・31面)

ひとくちコメント

「仕事は終わった」。2005年に開かれる愛知万博(日本国際博覧会)の堺屋太一最高顧問が、万博の基本概念と具体化計画の最終案を豊田章一郎会長に提出後、最高顧問を辞任した。堺屋氏は、この3月に最高顧問に就任したばかりだったが、大阪万博などを手がけた経験から多くの観客を集める構想を主張し、現行の会場計画を拡張する案を提示したものの、「環境万博」にこだわる愛知県などが拒んだためにズレがあった。きょうの朝日がその迷走ぶりを詳しく取り上げている。

愛知万博の開催が決まったのは1997年のことだが、当初は海上の森が主会場だった。だが、造成計画は「自然破壊」につながることから批判を浴びるなど、地元との間でスッタモンダを繰り広げてきた。このため、豊田章一郎会長が国や県との調整に孤軍奮闘してきたが、今度は身内から堺屋氏の辞任騒動が勃発し、豊田会長の苦悩がなお続いている。

財政難の折、愛知万博はお膝元のトヨタ自動車にすがることも多いが、このままでは開催も危ぶまれていることから、関係者は「いっそ“トヨタ万博”にしたらどうか」という声もあがっているほどである。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
  3. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る