6日に発売されたトヨタ『ヴェロッサ』の広告は、スタイルにこだわる30〜40代の男性中心のターゲットに、エキゾチックかつハイセンスなイメージをアピールする、という打ち出し方。
テレビCFではイタリア・ローマ市内の彫刻や建築、疾走する馬、鐘の音などで、すべての人の感性を刺激するクルマを表現したという。
開発では同じイタリアのミラノの石畳と石造りの街並に溶け込むようなデザインをテーマにたというが、テレビCFのロケ地はローマ市内。音楽もオペラやカンツォーネではなくイギリスのロックバンド、キング・クリムゾンと、細部は雰囲気優先。30〜40代の男性が「こだわるスタイル」とは「それっぽい雰囲気」のことだったのか。
もっともトヨタの開発部門某幹部は「セダンラインナップを整理する中で『マークII』は金看板だから外せない、では2台目をどうするかという研究は以前からしていました。若手デザイナーの描いた1枚のスポーティセダンのスケッチに開発スタッフ全員が共感したんですよ。イタリアだとかミラノだとか、開発の後半からついてきたイメージですね」といっており、それが本当らしい。