「糖尿病患者の免許は取消し可」という道交法改正案に反発

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糖尿病患者で作る会「iddm21」は26日、警察庁が現在検討している運転免許証の欠格条項に対して「患者の権利が不当に制限される」と異議を示し、条項からの削除を求める要望書を提出したことを明らかにした。

警察庁が今年6月に成立した改正道路交通法については、現在パブリックコメントを求めているが、今回の要望書はこれに沿ったもの。施行令案では「発作により意識障害又は運動障害をもたらす病気」については、危険性があるので免許の取り消しや新規取得、更新の拒否ができるとしている。

糖尿病患者は重篤なインスリン反応(低血糖昏睡)が発生した場合、意識障害がまれに起こるとされており、これによる死亡事故が年間2〜3件の割合で発生していることや、海外でも欠格対象になっていることから警察庁では今回の条例化を検討したとしている。

しかし、患者団体は「警察庁が規定した条文では、解釈次第で全ての糖尿病患者が当てはまってしまう」として反論。真っ向から対立することとなった。警察庁と患者団体代表による話し合いは来週にも行われる予定。

《石田真一》

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