【東京ショー2001出品車】トヨタ『ES3』---『ヴィッツ』の次の環境・経済車

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京ショー2001出品車】トヨタ『ES3』---『ヴィッツ』の次の環境・経済車
【東京ショー2001出品車】トヨタ『ES3』---『ヴィッツ』の次の環境・経済車 全 3 枚 拡大写真

『ES3』はトヨタが世界に提案する環境対応コンセプトカーだ。9月のフランクフルトモーターショーで一足先にデビューを果たしているが、東京モーターショーでも注目を集めるのは間違いのないところだ。

ボディにアルミ合金と樹脂を採用し、構造設計を工夫することで剛性を確保しつつ軽量化を図る。4人乗りという実用的なパッケージングを持ちながら、車重を軽自動車並みの700kgに抑えている。空力特性も素晴らしく、Cd値は3ドアハッチバックとしては驚異的な0.23を達成している。

エンジンは1.4リットル直噴ディーゼル・インタークーラーターボと電気モーターを組み合わせたハイブリッド方式。エンジンの燃料噴射ポンプは精密な燃焼制御を実現する高圧噴射システム、コモンレール式が採用されている。トランスミッションは無段変速機CVTだ。

軽量車体と高効率エンジンの相乗効果で、燃費はヨーロッパの指標であるECモードで2.7リットル/100km(日本の10・15モード換算で47km/リットル)を実現する。トヨタはベーシックカー、『ヴィッツ』を大ヒットさせたが、研究開発部門ではすでにヴィッツを大きく超える次世代モデルの開発が相当な段階まで進んでいることをうかがわせるモデルだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
  2. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  3. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  4. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  5. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る