【メルセデスベンツ『SL』ファーストドライブ】様々なハイテクで武装するオオカミ

自動車 社会 行政
【メルセデスベンツ『SL』ファーストドライブ】様々なハイテクで武装するオオカミ
【メルセデスベンツ『SL』ファーストドライブ】様々なハイテクで武装するオオカミ 全 3 枚 拡大写真

ビッグサイズの『CL』クーペと同様、新型メルセデスベンツ『SL』にもABC(アクティブ・ボディ・コントロール)システムが標準設定。このシステムは、サスペンションに取りつけられたセンサーからの情報に対応して、スプリングとダンパーの動きを制御するスグレもの。スグレものだが、生産に手間がかかりコストもかかるシステムだ。しかし、その働きは目を見張るもので、ヘビーな加速やブレーキでもボディの安定をしっかり保ち、コーナリングや車線変更時にもほとんど“ぶれ”を感じさせない。メルセデスベンツによると、標準的なスラロームテストでぶれの角度は先代と比べて17%下回っていた。ステアリングホイールへの反応も素晴らしく、わだちのあるアスファルトの上でもスムーズさは失われない。

センターコンソールのスイッチでABCシステムはハイパーモードに切り替わる。この状態だとロールは限りなくゼロに近くなり、カーブではまるでレールの上を走ってるような感触が得られる。代わりに乗り心地の良さが多少失われてしまうので、普段はスタンダードモードにして乗り心地を楽しんだ方が良い。さらに目新しい機能はラック&ピニオン式ステアリングシステムだろう。ロックtoロックが2.6回転、旧来のリサキュレーティングボール式より手応えが断然に良い。シャープな動きにクリアな反応、先代でみられたあの嫌なぶれを全く感じさせずに、クルマとのコミュニケーションがスムーズ。本当のクルマ好きなら、標準装備のESP(電子制御車体安定機構) をオフにしてみたいと願うだろう。しかし残念ながらその夢は果たせそうにない。いっぽう長距離をハイスピードで走りつづけるのなら、これ以上のクルマはないだろう。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る