【東京ショー2001速報】メルセデスベンツのリアルスポーツ、『F400』

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【東京ショー2001速報】メルセデスベンツのリアルスポーツ、『F400』
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出品車両の大半が市販車と、ちょっと寂しいと予想されていたメルセデスベンツのブースだが、隠しダマはしっかりと存在していた。3.2リットルV6エンジンを搭載する『F400カービング』だ。

乗用車開発担当役員、ユルゲン・フベルト博士は「スムーズな加速、エレガントな走り、コーナリング時のスポーティな動き、完璧なブレ—キング……、このすべてを兼ね備えているスポーツがあった。それはカービングスキーだ」と、開発の動機を語った。メルセデスベンツの開発スタッフは、アルプスでカービングスキーの動きを散々観察し、その挙動を可能にする技術を生み出し、F400カービングに搭載した。

そのシステムとは、アクティブキャンパーコントロール。コーナリング時になると、アウト側タイヤを下端が外側に張り出すように傾け、コーナリングフォースを得るという新システムだ。コーナリング時の最大横加速度は1.28G。従来のスポーツカーがせいぜい1G程度であることを考えると、驚異的な値だ。操作系も大半がリモコン作動するドライブbyワイヤー方式。まさにメルセデスベンツの次世代モデル開発のための「技術実証モデル」といえよう。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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