気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年11月1日付
●米フォード、ナッサーCEO辞任でファイアストンと“修復”か、取引再開の公算(読売・8面)
●東京モーターショー、見せない新型、なぜか、一挙25車種も、販売テコ入れメーカー期待(読売・8面)
●米新車販売、なぜか、10月絶好調。ゼロ金利ローンが年末需要先食い?(読売・8面)
●マツダ社長、「私の立場は変わらない」続投の意向を強調(日経・13面)
●タカラ、トヨタなどで設立の移動体向け衛星放送会社に出資(日経・13面)
ひとくちコメント
マツダのマーク・フィールズ社長は、筆頭株主の米フォード、ナッサーCEOの退任を発表したのを受け、「マツダでの私の立場に変わりはないことをフォードと確認した」とのコメントを発表した。在任2年を迎える中、続投の意向を改めて強調した格好だと、きょうの日経が報じている。
俗に言う「親ガメがこければ……」の世界だが、フィールズ社長のコメントを深読みすれば、これまで続投が危ぶまれていたようにも受け取れる。工場閉鎖、11月中には3工場で4日間も休業するなどの減産も余儀なくされ、業績不振などを理由に引責辞任の噂も飛び交っていたからだ。しかも、春先ごろにはプライべート関係のスキャンダラスな噂も取り沙汰され、それが米フォードのボード役員の耳にも伝わったとも言われている。
フォードから派遣された前任社長も、噂が絶えなかったが、2代続けての“解任”では、社員の士気も低下する。今回のナッサーCEOの退任で、その噂も闇に葬られれるわけなのか……。