フォルクスワーゲン(VW)のブラジルの生産拠点である「VW・ド・ブラジル」が従業員3000人を解雇する計画を策定していることが明らかになった。経営陣と労組とワークシェアリングの導入について交渉してきたが、交渉が決裂したことを受けた措置。
VWブラジルのアンシェッタ工場は現在1万3000人が勤務している。ブラジルでの自動車需は低迷しており、操業が落ちていることから人員に余剰感が出ており、経営側は労組に週4日制勤務体制の導入によって、賃金を引下げる代わり原則従業員の解雇は行わないというワークシェアリングを提案したが、労組がこれを受け入れなかった。
ドイツ工場ではワークシェアリングで再建を果たしたVWだが、南米では失敗して3000人解雇の強硬手段に打って出る。