【CART新規格エンジン騒動】3社苦渋の選択は、リーダーシップの不在が原因か

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【CART新規格エンジン騒動】3社苦渋の選択は、リーダーシップの不在が原因か
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トヨタが3.5リットル自然吸気エンジンしか作らないと発表したから、CARTがトヨタ側に流れたという見方は正しくない。トヨタも苦渋の選択を迫られたのだ。「CARTの将来のエンジンに関する計画は1年以上も協議が続けられてきたが、何の決定もない。我々のビジネス計画を考えるうえで、これ以上待てないタイミングに至ったので、このような決断を下した」とトヨタ上級副社長のJ. デイビス・リングワースは語る。しびれを切らした末の決断だった。

「もし、CARTがIRLと同じスペックを採用すれば、トヨタは参戦継続を検討する」と述べているが、レブリミッターの装着を義務づけるIRLに対し、CARTはあくまでハイテク、ハイパフォーマンスにこだわるため、回転数の上限を求めない可能性もあり、そうなれば開発コストは上昇する。トヨタとしても最終決断を下せない状況だ。

CARTの場当たり的で優柔不断な姿勢が引き起こしたエンジン騒動。IRLとエンジン規定を共通にすれば、IRLにエンジンを供給するメーカーからの参入が期待でき、現行3社と合わせてCARTはより一層の発展を見せるとでも考えたのだろうか。騒動を沈静化しようと焦るあまり、一度発表した決定を覆すことも、強力なリーダーシップを発揮する人物のいないCARTなら充分にありえる。

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