気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年11月14日付
●追跡道路公団改革、迷走する本四公団(産経・4面)
●無料タクシー来月20日登場、エムケイが名古屋で25台(産経・28面)
●米GM、ゼロ金利ローンを来年1月まで延長(毎日・8面)
●マツダ、フォード製エンジンの調達3倍に(日経・13面)
●豊田合成も携帯向け白色LED開発(日経・13面)
●ガソリン価格、激戦地で80円台、値下げ相次ぐ(日経・27面)
●日産村山工場の跡地利用、地元などの協議会が議論の中間とりまとめ公表(日経・33面)
ひとくちコメント
3月で閉鎖した日産自動車村山工場の跡地利用を検討する地元・武蔵村山市と立川市などの協議会が、議論の中間とりまとめを公表した。きょうの日経によると、跡地を大きく二分し、北側を「にぎわいと活気にあふれたゾーン」、南側を「環境に貢献するゾーン」「にぎわいと雇用を創出するゾーン」にする案を打ち出したという。
すでに、同跡地の大半を宗教法人の真如苑に売却する交渉が進んでいるが、それに、東京都や地元の市が「待った」をかけたわけだ。村山工場の閉鎖は、カルロス・ゴーン社長の再建の切り札でもあり、多額の売却益を当て込んでいることも事実。
そのゴーン社長が『カルロス・ゴーン「ルネッサンス」』(ダイヤモンド社刊)という自伝を初めて書き下ろした。発売2週間で12万部を突破、この日曜日には東京・紀伊国屋本店などでサイン会も行なわれた。「100枚以上用意した整理券も前日までに無くなった」(店員)ほどの人気ぶりだったそうだが、ある日産OBは「ベストセラー作家気取りもいいが、クルマの方も売れてくれなければ……」と苦言を呈していた。休日を返上して、ディーラーを回るのならいいが、自らの“印税稼ぎ”では第一線の営業マンもヤル気にはなれないだろう。