【熊野学の東京ショー2001詳説】トヨタ『ES3』の“ハイブリッド”

エコカー 燃費
【熊野学の東京ショー2001詳説】トヨタ『ES3』の“ハイブリッド”
【熊野学の東京ショー2001詳説】トヨタ『ES3』の“ハイブリッド” 全 4 枚 拡大写真

第35回東京モーターショーには、21世紀に相応しい技術を採用した多くのコンセプトカーが出品された。21世紀に相応しい技術とは、燃料電池、ハイブリッドシステム、低燃費・低排出ガス、安全技術、ITなどだ。中でも、いすゞを除く国内8社は様々なハイブリッドシステムやその応用技術を採用したコンセプトカーを展示した。ここではそういった中から、代表的なハイブリッドシステム或いはその応用技術を取り上げて見てみよう。

トヨタの『ES3』(イー・エス・キュービック)は、ECモ−ドで2.7リットル/100km、10-15モードで47km/リットルの超低燃費を実現したコンセプトカーだ。車両の軽量化、パワートレインの高効率化、空気抵抗の低減などを徹底的に追求している。ボディ・サイズは『ヴィッツ』より一回り小さく車両重量はわずか700kg、空気抵抗係数(Cd値)は4人乗りのコンパクトカーでは究極の0.23だ。パワートレーンは直噴ターボディーゼルとベルト式CVTの組合せ。

これだけなら3リッターカーのVW『ルポTDI』と同様な燃費低減手法だが、アイドルストップシステムに回生専用ジェネレーターとキャパシターを組合せたのが特徴だ。CVT出力軸に取付けられた回生ジェネレーターは減速時に発電し、その電力をキャパシターに蓄える。キャパシターの電力は12ボルトバッテリーに供給され、バッテリーの電力はエンジンの再始動などに使われる。そこで、エンジンによる発電機駆動の負担が減少し、燃費が低減する。ジェネレーターはモーターとしては機能せず、ハイブリッド駆動ではない。

メールマガジン「デイリーニュースランキング」では、毎日、全国のガソリン給油価格を発表しています。あなたはガソリンに払い過ぎているかも---

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る