【熊野学の東京ショー2001詳説】トヨタ『ES3』の“ハイブリッド”
エコカー
燃費

トヨタの『ES3』(イー・エス・キュービック)は、ECモ−ドで2.7リットル/100km、10-15モードで47km/リットルの超低燃費を実現したコンセプトカーだ。車両の軽量化、パワートレインの高効率化、空気抵抗の低減などを徹底的に追求している。ボディ・サイズは『ヴィッツ』より一回り小さく車両重量はわずか700kg、空気抵抗係数(Cd値)は4人乗りのコンパクトカーでは究極の0.23だ。パワートレーンは直噴ターボディーゼルとベルト式CVTの組合せ。
これだけなら3リッターカーのVW『ルポTDI』と同様な燃費低減手法だが、アイドルストップシステムに回生専用ジェネレーターとキャパシターを組合せたのが特徴だ。CVT出力軸に取付けられた回生ジェネレーターは減速時に発電し、その電力をキャパシターに蓄える。キャパシターの電力は12ボルトバッテリーに供給され、バッテリーの電力はエンジンの再始動などに使われる。そこで、エンジンによる発電機駆動の負担が減少し、燃費が低減する。ジェネレーターはモーターとしては機能せず、ハイブリッド駆動ではない。
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《レスポンス編集部》