無料タクシーのエムケイ---今度は鉄道廃止バス路線の運行へ

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無料タクシーのエムケイ---今度は鉄道廃止バス路線の運行へ
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無料タクシーの運行など、不況の時代にユーザー寄りの姿勢を強調し続けている京都のタクシー会社「エムケイ・グループ」が、今度は不採算で廃止の方針が決まっている鉄道線を、路線バスに転換する形で引き継ぐ意向を示したことを、読売新聞社のWebサイト「Yomiuri On-Line」が報じている。

エムケイがバス路線への転換案を示したのは、現在は近畿日本鉄道が運行している三重県の北勢線(西桑名—阿下喜間、20.4km)。全国でも数少ないナローゲージ(線路間の幅が762ミリで、通常の鉄道より狭い)で、日本の鉄道史を語る上では大変貴重な路線だ。

が、特殊な車両を運行しなくてはならないために経費がかかることや、乗客の大半が通学にこの路線を利用する学生客のため、輸送人員と収入のバランスが保てずに年間7億円近い赤字を出している。そのため2000年7月に近鉄が廃止を表明。地元の桑名市などが廃止を見送るように嘆願を行っていたが、近鉄はこれを受け入れないという方向で話が進んでいる。

エムケイが17日に桑名市へ提出した提案では、桑名市などが第三セクターとしてバス会社を設立、運行をエムケイが請け負うというもの。現在の鉄道線をバス専用道にした上で、需要の多い時間帯にそこを一方通行路として運用することで鉄道並みの定時運行を確保するという。通学客が学校に向かう午前中は上り路線を、午後は逆に下り路線を専用線での運行としてスムーズに走らせ、対向側は一般道を使う。12台のバスを使い、運行本数も現行の上下84本から、3倍の260本に増強することで、自家用車を使っている層の取り込みも狙う。

エムケイがバス運行に乗り出す背景には、来年2月の道路運送法改正によって、バス路線が免許制から許可制に変わり、新規参入しやすくなることが背景にあるようだ。

《石田真一》

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