酒気帯び運転の基準値が引き下げ---ビール大瓶1本がボーダー

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警察庁は20日、悪質な違反(酒酔い運転、共同危険行為、ひき逃げ)に関する罰則を強化した道路交通法施行令の改正試案を明らかにした。今年9月に発表した改正素案に比べ、酒気帯びや酒酔いなどで具体的な数値を決定するなど、一歩踏み込んだ内容となっている。

酒気帯びについては、これまで呼気1リットル中のアルコール濃度が0.25mgよりも上でないと認められず、いわばハードルが高い状態だった。これは体重60kgの成人男性がビール大瓶2本に相当するアルコールを摂取しても、30分以上の時間が経過すると基準値を下回るという数値だった。しかし、この基準値以下のアルコール量となったドライバーが起こす事故は、昨年だけでも9400件あまりに達し、1989年(平成元年)と比較した場合、2.38倍に増加するなど、悪化の一途をたどっていた。

そこで今度の改正案では、酒気帯びの認定数値を呼気1リットル中、015mgまで引き下げた。これは前述と同じ男性がビール大瓶1本を飲んでも、15分以内なら「酒気帯び」と認定できる数値だという。

警察庁では明日からWebサイトに改正試案を掲載してパブリックコメントを求め、2月上旬には改正施行令を公布する予定だという。

一般からの意見については電子メール(kaisei-iken@npa.go.jp)などで求める。

《石田真一》

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