政府は21日、中国産農産物3品目に対する緊急輸入制限措置(セーフガード)の正式発令を見送った。自動車などに対する報復関税はこれで撤回されることが決まった。
セーフガードの正式発動が回避されたことについて日本自動車工業会は同日「政府関係者の尽力に感謝したい」とのコメントを発表した。
ちょうど同じ日に都内で会見していた張富士夫トヨタ自動車社長は報復措置の撤回が決まったことについて歓迎の意を表明するとともに「早く輸出が戻ることを期待したい」と語った。また新車発表会見にのぞんだ吉野浩行ホンダ社長も「貿易障壁が増えるのは日本にとって大問題であり、問題解決を歓迎する」と話した。