【警察VS初日の出暴走族】中央道流入阻止作戦は成功、だが河口湖には…

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警察庁は4日、年末年始4日間に行われた「初日の出暴走」取り締まりにおける検挙数を明らかにした。しかし、今年は例年と違い、ことさら暴走族の凶悪化を強調したという印象が強かった。それにはなんらかの理由があったのではないか。

初日の出暴走という行為が一番クローズアップされるのは、関東圏の暴走族が「富士山の近くで初日の出を見よう」を合言葉に、河口湖を目指して爆走するというもの。TV番組改編期などに放送される「警察24時」などの番組でもおなじみのシーンは、各局が確実に取材をするため、示威行為という点で暴走族にとってこれ以上ない格好のステージ。そのため河口湖へダイレクトに向かう中央自動車道は、年末から年始にかけて彼らの独壇場と化してきた。

このため、暴走族の徹底取締りを標榜する関東地区の警察本部では「基本的に中央道に暴走族を流入させない」ことを目標に、首都高やそれに接続する各高速道路とのインターチェンジ付近で改造車の流入規制を強化。これが功を奏したのか、警視庁が確認した暴走族の車両は172台で、昨年より231台も減少した。もちろんこれらのクルマは中央道に進入することを許されず、全てUターンさせられている。

ところが河口湖周辺には例年より少ない数ではあるが、シャットアウトしたはずの暴走族たちが出現、大騒ぎしていたのだ。警察の作戦は成功したように見えたが、実は失敗だった。そのため「凶悪化」を強調する発表となったと思われる……。

《石田真一》

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