マツダが今年8月までに『RX-7』の生産中止を検討していることが明らかになった。22日付けの中国新聞が報じているもので、現状のエンジンでは排ガスの2000年規制値をクリアできないことが要因と見られている。
RX-7に搭載されているロータリーエンジン(型式名称「13B」)は、排ガス規制値への適合が難しく、欧米の排ガス規制値が厳しくなった1996年には輸出を中止。その後は国内専用車として販売を続けてきた。しかし、日本でも一昨年に窒素酸化物などについての規制値が制定。既存モデルについては今年8月までの適用猶予期間が設けられていたが、13Bの排出ガスを規制値以下に落とすためには大幅な追加投資が必要となるため、生産を中止するという判断が下された。
マツダは来年発売を予定している『RX-8』に搭載する新しいロータリーエンジン『RENESIS』(レネシス)の開発を進めているが、実用化するまでにはまだまだ時間が必要とされる。純粋なクーペに新ロータリーエンジン搭載を求める声は高いようだが、RX-7の後継モデルが発売されるのかどうかはわからない。