神奈川県人事委員会は20日、今月17日に行われた神奈川県警の採用試験で、出題ミスがったことを認め、この問題を採点対象から除外する方針を明らかにした。国際収支統計についての問題で、現在とは分類方法が違う過去の問題を流用したため、正答が無かった。
出題ミスが明らかになったのは、大卒を対象に行われた神奈川県警察官A採用試験。第一次試験で出題された50問中1問にミスがあった。国際収支統計の分類について問う問題で、選択肢に示された語句と意味を結ぶというものだった。この問題は1993年6月の試験で出題されたものの流用だったが、国際収支統計の分類基準は1996年1月に変更されており、示された選択肢の中に正答が存在しなくなっていた。
試験問題のチェックは人事委員会の事務局の8人で点検するのだが、点検に使用した資料自体も1994年発行と古く、これが出題ミスを見逃す結果となった。出題ミスの発見は複数の受験生だったという。
人事委員会ではこの問題を採点対象から外すという対処を決め、結果発表については予定通り22日に行うとしている。