気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年2月27日付
●ゴーン改革、初の商品「日産の本格復活占う新型マーチ」(朝日・11面)
●ジャパンエナジー、英BP給油所を買収(朝日・11面)
●ボッシュ、子会社を合併、新社長にストッカー副社長昇格(読売・8面)
●人事異動、3月1日付で副社長に井巻久一専務昇格(毎日・8面)
●ガソリン車に軽油を誤給油(毎日・31面)
●国交省・道路公団アクアライン、再値下げ検討、500-1000円程度に(東京・3面)
●自工会発表、四輪車生産5カ月ぶりプラス(産経・9面)
●売れる日産へ試金石、小型車競争、波乱の芽、成長分野で各社激突(日経・3面)
●病める金融、資本市場を問う、荒木隆司・トヨタ自動車副社長(日経・7面)
●ユーロ圏共通販売価格、ダイムラーも導入(日経・9面)
●マツダ社長にブース氏(日経・11面)
●自販連見通し、国内新車販売は1.0%増(日経・13面)
●バスケット男子Sリーグ、きょうからプレーオフ、王者いすゞ有終の美なるか(日経・37面)
●中央環境審議会答申案、ディーゼル車、Nox排出を半減(日経・38面)
ひとくちコメント
新型マーチの話題を各紙とも大きく取り上げている中で、マツダの次期社長に米フォード・モーターのルイス・ブース氏(アジアパシフィックアンドアフリカ事業部プレジデント)が今6月末にも就任する人事が固まった、ときょうの日経が報じている。
ブース氏は3月1日付でマツダの顧問に就任、6月末の株主総会で取締役に選任される予定という。きのうは、空席の副社長に井巻久一専務が昇格するという首脳人事が発表されたが、日経は、トップ交代までさらに踏み込んだスクープ記事となっている。ただ、就任のタイミングは、今夏に『アテンザ』や『デミオ』など新型車の発表が続くことから流動的で、マーク・フィールズ社長の処遇も未定という飛ばし記事の部分もある。
フィールズ氏は30代の若さでマツダの社長に就任、マスコミでも話題となったが、業績低迷から脱出できないばかりか、最近は女性スキャンダル問題なども取り沙汰され“更迭”は秒読み段階となっていた。ブース氏は英国のリバプール大機械工学出身の53歳。南アフリカ法人の社長時代には経営再建に手腕を発揮した切れ者という評判だが……。
編集部注:マツダは同日(26日)、日経報道を否定する公式コメントを発表した。