「ふざけるなぁ!!」元署長、かつての部下にスピード違反もみ消しを強要

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青森県警監察課は28日、スピード違反で検挙されたかつての上司の違反記録をもみ消したとして、金木警察署の現署長を犯人隠避容疑で書類送検したことを明らかにした。また、違反した男性も犯人隠避教唆と道路交通法違反(速度超過)容疑で書類送検している。

県警監察課の調べによると、この男性は1999年7月、自分のクルマを運転中、30km/hを超えるスピード違反を行ったところを白バイに発見され、赤キップを切られていた。翌日、自分が署長時代の部下(現在は金木署長、当時は県警交通機動隊長)の元を訪れ、「昨日白バイに捕まって困っている。何とかならないか」と頼みこんだ。

頼まれた側の隊長も「お世話になった方の頼みだし、高齢なのに免許が無くなるのは酷だ」と判断。立件保留扱いにするなどして事実上この違反をもみ消した。

昨年になり、県警交通指導課が行った監査で、この違反が確固たる理由の無いまま立件保留となっていることを発見。調査を行った結果、違反を行った男性が署長職を務めた経験のある元警察官であり、立件保留の判断を行った当時の責任者がこの男性のかつての部下であることが明らかになったため、不正な利益誘導があったと判断。監察課が本格的な捜査を始めていた。

この結果、もみ消した側の現・金木署長に対しては28日付けで停職3カ月の懲戒処分が言い渡されたが、同日付で依願退職しているという。退職の申請が処分前だったため、退職金などについては規定の全額が払われることになりそうだ。

署長まで務めた警察官が当時の部下に違反もみ消しを迫るということは、やはり内部ではこういったことが珍しくないということなのだろうか。

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《石田真一》

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