暴走族追放条例は憲法違反? ---基本的な解釈を巡って議論紛糾中

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広島市議会では、現在開催中の議会で全国でも初めてという「暴走族追放条例」の導入に向けた審議が行われている。暴走族による様々な実害が出ているだけに、すんなりと決議されてしまいそうなものなのだが、実際にはかなり紛糾しているようだ。

この条例では、暴走族が公園を占拠して集会を行うことを禁じたり、暴走行為についてこれまでよりも罰金などを命じやすくするなど、罰則面の強化が図られている。しかし、議員からは「集会を禁じることが憲法で定められた“集会の自由の権利”を侵害するものではないか?」という質問や、「市民に威圧感を与える特異な服を着て…」という項目があいまいすぎて取り締まり側の主観に左右されるという声が上がり、基本的な解釈をめぐって紛糾が起きた。

また、罰則規定についても「暴走族メンバーには未成年が多く、犯罪を犯したとしても少年法で定められた罰則が優先されるので(新たに罰則を決める)意味が無い」とする意見や、「現行法での取締りが困難という具体例が少ない」という指摘があるなど、現段階では導入を危惧する意見の方が目立つ。

前例が無い条例だけに、このような紛糾は導入に向けた議論が慎重であることの現われでもあるが、実際に迷惑を受けている市民の感情とは相反するところで話がこじれている気がするのもたしかだ。

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《石田真一》

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