運転手の事故復旧拒否で11時間の道路封鎖---「おさかな天国」?

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7日未明、秋田県大館市内の国道103号線で、雪でスリップした大型トラックが横転し、そのままガードレールに衝突し、上下線をふさぐ形となった。復旧作業をしようとする警察に対し、トラック運転手が「積荷がダメになる」と抗議。現場は10時間も不通になった。

事故が起きたのは7日の午前4時40分ごろ。大館市内の国道103号線(通称:大館西道路)を走行していた大型トラックが、カーブを曲がっている際にシャーベット状になった積雪にハンドルを取られ、道路左側のガートレールに接触後、横転。そのままの状態で数メートル滑り、上下線をふさぐ形で停止した。

110番通報を受け、現場に向かった警察官がレッカー車などを呼んでこのトラックを引き起こそうとしたところ、トラックの運転手から「トラックを無理に引き起こすと荷台が壊れ、積荷の生のスケソウダラがダメになる。代替のトラックが到着するまで待ってくれ」と言い、これを拒否。現場が建設中の高速道路の一部区間を利用した一般道で、地図に掲載されていないことから交通量も少ないため、警官もこれを了承した。

ところが代替車の到着が遅れ、現場に到着したのは昼過ぎになってから。積荷の入れ替えが終わり、事故車が現場から撤去されたのは事故から10時間後のことだった。

現場は周囲に迂回道が多く、道路が封鎖状態にあっても特に大きな混乱は生じなかったが、秋田県警では現場警察官の判断が適切だったのかを含め、関係者から事情聴取を行っている。なお、横転したトラックを運転していた運転手は特に違反をしておらず、他車を巻き込むような事故でもなかったことから、物損事故関係の処理が終った後におとがめなしで解放されたという。

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《石田真一》

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