自分は追われている---警官の姿に動揺したトラック泥棒が自首

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愛知県警は10日、「このトラックを盗みました」と言って、千種警察署にトラックで乗りつけた男を窃盗容疑で緊急逮捕したことを明らかにした。現在、自首扱いにして取調べを続けている。

警察の調べによると、この男は10日の午前3時ごろ、愛知県岡崎市内の駐車場からキーがついたままで置かれていたトラックを盗み出し、自宅のある埼玉付近まで行こうと考えたが、途中まで走ったところで道に迷い、気がついたら名古屋市内にたどりついていたとされる。

途方に暮れながらそのまま走り続けていたところ、市内に警官の姿が多く見られるようになり、あちこちで交通規制が行われて迂回を指示されるようになった。この段階で男は「自分は追われている、もう逃げられない」と判断。通りかかった警察署の前で盗んだトラックを止め、自首を申し出たという。

実はこの日、名古屋市内では「名古屋国際女子マラソン」が開催されており、愛知県警は特別体制で交通整理などを行っていた。街中に警官が多かったのも全てはマラソンによる交通規制のためで、トラックを盗んだ男を追跡していたわけではなかった。

道に迷ったあたりからツキに見放されていたということだろうか? それにしても情けないというか、ちょっと悲しくなってくる話だ。

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《石田真一》

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