【新聞ウォッチ】春闘2002、奥田会長が“満点”をつけなかった理由

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年3月14日付

●日産除き「ベアゼロ」、ホンダ、三菱、マツダ妥結、金属労協春闘妥結(東京・1面)

●保証なき「雇用維持」ベアゼロの現実、春闘“変質”(東京・7面)

●お年寄りも安心「ITスクーター」通信総合研究所が実証実験(東京・26面)

●茨城県警「飲酒運転やめられぬ」警官退職(東京・27面)

●ゴーン一声「満額回答」(読売・9面)

●奥田日経連会長、自社の「有額」1喝(日経・3面)

●旭化成工場火災、操業再開メド立たず(日経・11面)

●豊和工業、約90年ぶりトヨタグループと和解(日経・13面)

●青学大厚木校舎、日産が跡地買収交渉(日経・15面)

ひとくちコメント

今春闘を「90点はつけていい」、「来年以降もベアはなくもていい」と奥田碩・日経連会長が記者会見で語った。昨日、金属労協の集中回答日を迎えたことで、2002年春闘も異例の結果で終わった。きょうの各紙も今春闘を総括する特集記事のオンパレード。社説は当たり前、読売などは総合面、経済面のほぼ全ページを使って掲載している。

その中で際立つのが「ゴーン一声“満額回答”」。13日付の各紙夕刊でも「日産のベア1000円満額回答」を派手に報じており、イメージアップの宣伝効果は抜群。奥田会長が自社(トヨタ)の「有額」に—喝、と日経が伝えているが、持論のベアゼロの足並みを乱したゴーン社長にも言えることで、満点でなく90点と自己採点したのはそのためだろう。

それにしても、連合の笹森清会長が、「日本人でない経営者が日本的労使関係を大切にしたことに、日本人経営者は猛省してほしい」(毎日)と語ったという。リストラされた日産のOB諸氏は「大切にするのもいいが、かつて蜜月の労使関係から日産がどん底に落ちたことをゴーン社長も猛勉強してほしい」と言いたいところだろう。

《福田俊之》

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