トヨタ、半導体レーザーによる最新の樹脂溶接技術を開発---効果は絶大

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トヨタ自動車は14日、半導体レーザーを使った樹脂部品の溶着技術を開発し、今秋から実用化すると発表した。レーザー使うことで接着力が高まり、樹脂部品同士を接合することに使っていたボルトやナットといった金属部品が不必要になるという。

今回開発された技術では、接合する樹脂材料の一方について、レーザー光を吸収するカーボンブラックで着色。そしてもう一方をレーザー光を透過する染料で着色し、これを重ね合わせたうえで透過材側からレーザー光を照射すると、化学変化を起こして接着する仕組み。この方法を使用すると、接着剤と同等以上の強度が確保でき、金属部品が不要となることから軽量化や、作業工程の簡略化につながる。

トヨタでは、この技術をエンジンの吸気系部品であるインテークマニホールドとその周辺の樹脂部品の接合に活用。従来使用していた締結用のボルト、ナット、ガスケットなど、14点のパーツのうち、実に13点までが廃止できるとしている。

《レスポンス編集部》

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