千葉県警は18日、トラブルになった男性をクルマではね、さらにボンネットに乗せたまま100メートルあまりを走ってから振り落としたとして、柏市在住の25歳の男を殺人未遂罪で検挙したことを明らかにした。
事件が起きたのは15日の午後6時ごろで、現場近くの飲食店に勤務する21歳の男性店員と、この男が口論になった。男が自分のクルマに乗って逃げようとしたところ、店員が進路を妨害するように前に立ちはだかったが、男はこれを無視してクルマを発進。店員はクルマにはねられる形となったが、ボンネットにしがみついたまま100メートルほどを耐えたところで、急ブレーキによって振り落とされた。
運転していた男は走って逃げようとしたが、店員の仲間に取り押さえられて警察に引き渡された。クルマにはねられた男性は全身を強く打ったが、全治3週間の軽傷で済んだ。
警察では当初、この男を業務上過失致傷で逮捕したが、その後の取調べで故意に店員をはねたことがわかり、容疑を殺人未遂に切り替えた上で送検することを決めたという。警察の取調べに対して男は殺意を否定しており、「クルマを走らせれば避けると思った」と話しているようだ。