保険金詐欺事件発生!! よく調べてたら意外な共通事項が

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岡山県警は20日、今年2月末までに県内で摘発された交通事故を装った保険金詐欺事件が7件であることを明らかにした。昨年は1年間で16件だったが、今年は2カ月だけでその半分近くに達してしまったということになる。

特徴的なのは、摘発された全てのケースに何らかの形で暴力団が関与していることだ。そして事件性があると判断に至ったのも警察が現場で判断したのではなく、損保会社からの「明らかにおかしい」という通報があってから…となっている。

詳細に分析した結果、これら事故に共通しているのは、問題となる事故が通行量が少ない道路を舞台に起き、しかも発生時間が深夜であるこということだ。そして一方のクルマはレンタカーで、もう一方が超高級車あるいは廃車寸前のクルマということも共通している。また、110番通報を受け、警察官が駆けつけた際、双方が殴り合っていることも珍しくないという。

通行量が少なく、夜間ということで事故の目撃者が存在せず、駆けつけた警官も現場での殴り合いを止めることが先に立ち、詳しい聴取が後回しになりがちになるためで、これが簡単に事故処理を済ませてしまう結果になる。そのため、事件として発覚するのは損保会社が補償のための調査に乗り出してからになり、警察の対応が後手に回ってしまうのだ。

警察ではこれら偽装事故の特徴を分析した上で「こういうケースもある」ということで捜査員に周知徹底させ、怪しいと思ったケースがある場合には後日任意で事情聴取することも視野に入れて対応を進めていく方針だ。不況が暴力団員による保険金詐欺を加速した格好だが、事故のタイプがここまで共通しているのに、警察が今までこれに気がつかなかったとは…。

《石田真一》

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