エクロート新社長は「真の三菱マン」と、園部社長---三菱自動車

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三菱自動車の次期社長に就任するロルフ・エクロートCOO兼副社長は日産のゴーン社長と何かと比較される。ゴーン氏と決定的に違うのは、エクロート氏にとっては三菱が“最後の花道”になるであろう点だ。

日産のゴーン社長は年齢が40才代後半と経営者としては若く日産をやめてもまだ活躍の場がある。これに対しエクロート氏は今年60才。三菱社長で最後のひと花を咲かせて引退という年齢だ。

エクロート氏は26年間ダイムラーに在籍し主に乗用車部門で活躍してきた。ブラジル法人の立てなおしで経営手腕を評価されたが、昨年1月に三菱に来る前は鉄道車両子会社、アドトランツ社の社長兼CEOを務め自動車ビジネスからはしばらく離れていた。

三菱にやってきて自動車の世界に返り咲いた同氏は「真の三菱マン」と園部孝社長が強調するほど、この1年間、経営再建のために力を尽くしたという。「後を頼めるのはこの人物しかいない」と園部社長の信頼も厚い。エクロート氏も「三菱の成功のために戦う」と力強い意思表明を行った。

ただ、ダイムラー出身者が社長に就任することで三菱が旧クライスラーと同じ運命をたどるのではという不安もぬぐい去れない。経営をダイムラーに委ねた三菱の運命は新社長の胸ひとつにかかっている。

《編集部》

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