突っ込んでくるクルマ---音もなく、誰も気がつかなかったその理由とは?

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3日、鹿児島県川内市のスーパーで、駐車場から出ようとして運転操作を誤った61歳のドライバーが運転するクルマが店内に突っ込み、買い物をしていた主婦ら2人が重傷、ドライバーを含む4人が軽傷を負うという事故が起きた。

警察の調べによると、事故が起きたのは3日の午後3時50分ごろ。川内市中心部にあるスーパーマーケットで、1台のクルマが音もなく店内に飛び込んできた。当時、店内は夕食材料の買い物客で混み合っており、およそ80人が店内にいたとされる。クルマが突入した場所は、客が購入した商品を袋詰め作業する場所で、たまたまその場にいた主婦2人がクルマにはねられて重傷を負った。

警察ではこのクルマを運転していた61歳のドライバーを業務上過失致傷の疑いで逮捕した。事故直後に現場へ駆けつけた警察官に「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と証言していることから、警察では運転操作の誤りが事故につながったとみているが、クルマ自体に何らかの故障が発生していた可能性も捨てきれないとして、事故車を押収した上で慎重な捜査を進める方針。

事故を起こしたクルマはトヨタ『プリウス』で、目撃者の証言によると店内に突入してくるまでは全く音がしていなかったという。警察の聞き取り調査でも、ガラスなどの構造物が壊れる音が店内に響き渡り、それで異常に気がついたと証言する人が多かった。

これが通常のクルマであれば、高まるエンジン音などで危険を察知できたかもしれないが、電気モーターで動くハイブリッドカーではそれも無理だったのか。

《石田真一》

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