市のシンボルを破壊…、宗教的建造物を破壊…、何にしても混乱必至!?

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長野県諏訪市で2日午後、同市を代表する旧跡である諏訪大社上社の参道(市道)にかかる鳥居(通称:二の鳥居)に大型トラックの積荷が衝突。梁に当たる部分が落下するという事故が起きた。梁部は重さが3トンあり、危険なことから3日までに撤去されている。

この鳥居は1899年に建立されたもので、長さ4メートルあまりの黒御影石が使用されている。衝突によって破損した部分は一部ではあったが、亀裂が入っていたことが確認され、下の道路に崩落する恐れがあることから、危険と判断。3日までに残っていた部分についても完全に撤去された。

長野県警では単なる物損事故として処理しているが、モノがモノだけに補償交渉は難航することは確実で、原状回復までどれぐらいの費用と日数がかかるかについては、鳥居の法的な所有者に当たる諏訪大社でも見当がつかないという。

事故を起こしたドライバーか、トラックの所有者が対物保険付きの任意保険に加入していれば、原状回復までの費用は保険金でまかなわれる。だが、事故で壊した鳥居は建立から100年以上が経過したものであり、定額法による償却で計算すると価値はゼロになってしまう。

法律を厳密に運用した場合、100%を賠償する必要があるのかという議論にもなりかねないのだ。ただ、宗教的建造物の一部であるだけに、過去の同様例では100%の賠償を行っているケースが大半だ。

《石田真一》

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