威嚇のつもりが……? 自動車部品窃盗の容疑者を射殺

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9日午前、滋賀県大津市の駐車場で不審な行動をする男女を警察官が発見。職務質問をしようとしたところ、クルマに乗って逃走した。その後、パトカーに体当たりしてくるなど抵抗したため、危険を感じた警察官が発砲したところ、これがクルマを運転していた男の後頭部に命中。容疑者が死亡するという事件が起きた。

事件が起きたのは9日の午前9時45分ごろで、大津市内の駐車場内に止められていたクルマからタイヤを外し、ブロックなどを代わりに置くなど不審な行動をしている男女を「何か盗んでいるらしい」との通報を受けて駆けつけた警察官が発見。職務質問を行うために近づこうとしたところ、この男女が別のクルマに乗って逃走を開始した。クルマは道をふさぐように停車していたパトカーに体当たりし、強引に道を作って逃げようとしたため、危険を感じた48歳の巡査部長がクルマの後輪を狙って拳銃1発を撃った。

ところがこの拳銃の弾は目標を大きく外れ、リアガラスを突き破り、運転していた男の後頭部を直撃した。男は病院に収容されたが、脳の損傷などもあり2時間後に死亡している。同乗していた女性もクルマが路外に逸脱した衝撃などで軽いケガを負った。その後の調べで、警官に撃たれて死亡した男は元山口組系の暴力団と判明。女の身元はわかっていないが、男との関係も含めて厳しく追及していく方針だという。

現場付近では何者かによるクルマの部品盗難が相次いでおり、大津署などで警戒を強めていた矢先の事件だった。男に発砲した警察官の所属する大津署の署長は、滋賀県警を通して「発砲は逃走を防止するための正当な職務執行だったと考える」とコメントしている。ちなみに警察官の拳銃使用条件が緩和されて以降、逃走防止のために容疑者へ向けて発砲するケースは増加しているが、犯人を射殺してしまったのは今回が初めて。

《石田真一》

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