運転のアルバイトで金を取られる? 悪質な詐欺容疑者逮捕

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警視庁は10日、詐欺目的で偽のアルバイト募集を行い、採用した50人から交通事故の示談金を名目におよそ3000万円を騙し取っていたとして、目黒区在住の31歳男ら4人を詐欺未遂容疑で逮捕したことを明らかにした。

警察の調べによると、この4人は2人ずつのグループにわかれて活動していたという。主犯格の男を含む2人が偽の会社を作り、求人誌にアルバイト募集を掲載し、応募してきた人を採用。その後、このアルバイトがクルマを運転中、別のグループに属するメンバーが運転するクルマと接触事故を起こすことから詐欺行為がスタートするという。

アルバイトには「クルマを使った簡単な配達」としか告げず、簡単な面接の後に採用する。そしてこのアルバイトが接触事故を起こすと、社員が「運んでいるのは裏ビデオだから警察に届けられない。俺が話をまとめるからとりあえずお前は逃げろ」と促して逃走させる。

そして後日「示談に100万円掛かった。それでも半分に値切ったんだ。お前の責任なのだからちゃんと払え」と言い、作ったカネを相手に振り込ませた後、事故を起こした責任としてアルバイトを解雇。しばらくして次のアルバイトを採用するという手段で、同様の詐欺行為を繰り返し行っていた。交通事故を舞台とした詐欺行為だが、保険会社が介在するわけではないため、これまで発覚しなかった。

警察が把握しているだけで被害総額は3000万円、騙されて採用された人は50人を超えているのではないかとしている。不景気な世の中だからこその事件だが、警察では「主犯格の男が裏ビデオ販売が発覚した場合、懲役刑になるので事故を含めて黙っていろ、とアルバイトを脅していた疑いもある」として、逮捕した4人を厳しく追及していく方針。

《石田真一》

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