過積載で4人を死亡させたドライバーの代償は「何もしてはいけない4年間」

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昨年12月、香川県高松市内の県道で、信号待ちをしていた乗用車に後方から走ってきた大型トラックが突っ込み、4人が死亡した事故の判決公判が高松地裁で12日に行われた。裁判長は「被告が反省している」として、禁固4年の実刑判決を言い渡している。

この事故は昨年12月28日、高松市内の県道で4人が乗った乗用車が信号待ちをしていたところ、後方から走ってきたトラックが脇見運転の末に追突。前方に止まっていた別の大型トラックとの間で乗用車がサンドイッチ状態となり、乗っていた女性4人が死亡したというもの。

後の調べで、このトラックが過積載状態でブレーキ力が弱まっていたこと、ドライバーが関西から四国に向かうフェリーの中で飲酒をしていたこと、事故当時は脇見運転を行っており、目前の乗用車の存在に全く気がついていなかったことが発覚。裁判で検察側はこれら行為を「極めて悪質な怠慢」と位置づけ、起訴理由の業務上過失致死罪では最高刑に当たる懲役5年を求刑していた。

12日の判決公判で、高松地裁の高梨雅夫裁判長は「脇見運転と言うドライバーとして安全運転に対する基本的注意を怠った結果、4人を死亡させた事故は極めて重い」と、被告の刑事責任を厳しく指摘。しかし、その一方で「被告は反省している」と公判中の態度を評価し、懲役5年を求刑に対して禁固4年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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