【ワールドカップ】ベッカム負傷で警備当局大慌て

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ワールドカップの開催も目前に迫ったが、あるハプニングの勃発が日本の警備体制を根底から覆す事態となってしまった。10日に行われた欧州チャンピオンズリーグで、イギリス代表のデービッド・ベッカムが、アルゼンチン選手のタックルで負傷したことが原因。

ベッカムは10日の試合中、対戦チームの選手でアルゼンチン人のドゥスチェルからタックルを受け、左足甲を骨折するという重傷を負った。このニュースに大慌てとなったのは北海道警察本部。イングランドとアルゼンチンは6月7日、札幌で予選リーグを争うことになっているからだ。

元々、イギリスとアルゼンチンはフォークランド紛争で“本当の戦争”を行ったことのあるほどの因縁の関係。フーリガンが暴動を起こす可能性もトップとされてきた。そこに火に油を注ぐことになったのが今回のトラブル。主将であり、名実ともに人気ナンバー1のベッカムを、こともあろうにアルゼンチンの選手が潰してしまったのだから、この二国が直接対決する札幌での試合が「何も無く無事に済む」と思うことは無理だろう。

警察庁は北海道警の要請を受け、札幌での警備対策を一から見直すことを15日に表明した。これまでは、悪質なフーリガンを入国させないとする方針で、それさえ行えば暴動は事前に防止できるという考えだった。しかし、今回のトラブル発生を受け、試合の流れによっては通常の観客でも暴徒化する可能性があるとする見解を示した。検挙予想もこれまでの20〜30人を100人以上に上方修正。容疑者移送に関して海上保安庁にも応援を要請するなど、予期しなかったトラブルに大慌てとなっている。

また、会場アクセスを行う交通機関に対しては、乗り場付近に長時間観客が滞留することによって生じる偶発トラブルをさけるために円滑な発着を改めて要請するとともに、周辺道路の交通規制も一段と強化し、最優先でバスなどを走らせることも視野に入れている。

北海道警の全人員は1万人ほどだが、他県にも応援を要請し、このカードの警備だけで6000人を動員するとという。

《石田真一》

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