埼玉県警は22日、自分のクルマで居酒屋へ向かって故意に突っ込み、玄関近くにいた女性店員にケガを負わせ、店内の一部も破壊したとして、47歳の会社社長の男を殺人未遂や器物損壊容疑で逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この男は21日の午後11時30分ごろ、埼玉県川越市内の路上で交際中の飲食店経営者の女性と、別の男性が一緒にいるところを発見。その場で口論となった。その後、女性が居酒屋の店内に逃げ込んだため、後を追いかけたところ、その居酒屋の女性店員に「店に入らないでくれ」と入店を断られた。
これに腹を立てた男は自分のクルマに乗り、入店を断った女性店員を目指してクルマを突進させた。速度が出ていなかったため、幸いにも女性店員は足に軽傷を負った程度のケガで済んだが、居酒屋の店内は入口を中心にメチャメチャに破壊された。
警察ではこの男を殺人未遂と器物損壊の現行犯で逮捕したが、調べに対しては「店員が入るなと命令するので腹が立った。あまりに腹が立ったので自分のすごさを見せつけてやろうと思った」と供述しているという。