気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年4月26日付
●自工会調べ、昨年度の車生産1000万台割れ(読売・10面)
●日動火災、許可外の自動車保険の販売で、金融庁が業務3日停止命令(読売・11面)
●阪神高速も橋脚亀裂81カ所(読売・39面)
●「アルコール燃料部品腐食の恐れ」ドライバー向けの見解を経産省示す(毎日・8面)
●クライスラー、黒字回復(毎日・9面)
●ホンダ系部品メーカーのショーワとミツバ、中国から部品調達(日経・13面)
ひとくちコメント
いよいよ明日からGW。三菱自動車の生産部門のように、14日連休という超ビッグな休暇を計画している自動車メーカーもみられるほどだが、早くも各紙の自動車担当はGWモードに突入したようだ。きょうの紙面をみると、自動車関連の記事は、自工会が発表した昨年度の生産実績で「1000万台割れ」と各紙が報じた以外はほとんど見当たらない。
そんな中で、東京の経済面の片隅に気になる「訂正」記事が掲載されていた。それによると、<24日朝刊1面の「企業のみずほ離れ加速」で、東京日産自動車販売が「取引先の決済銀行を東京三菱銀行に一本化」「みずほグループとの取引を一時封鎖」とあったのは、「混乱回避のため、取引先への振込みの一部をみずほ以外に分散するなどの対策を取っている」の誤りでした>と、書かれている。
筆者も24日の東京の記事を読んで仰天した。日産といえば、旧興銀、旧富士銀行がメインバンク。運転資金不足から旧富士銀行などの融資で救われた日産系ディーラーも少なくない。一時とはいえ恩を仇で返すような“封鎖”がドライにできるのかと思ったからだ。それにしても、みずほのトラブルはこんな勇み足の記事が飛び交うほど大迷惑というか、呆れ返るほどである。