自分勝手な運転をする職業ドライバーには厳しく---危険運転罪訴訟

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酒気帯び状態のまま乗用車を運転し、赤信号を無視して交差点に進入して軽自動車と衝突。ドライバーを死亡させたとして危険運転致死罪に問われている27歳の女性に対して論告求刑公判が9日に大阪地裁堺支部で行われ、検察側は懲役5年を求刑した。

この事故は昨年12月27日の未明、大阪府阪南市の市道交差点で発生した。青信号で進入した34歳男性の運転する軽自動車に、信号無視を発見されてパトカーに追跡されていた27歳女性が運転するクルマが80km/h以上の速度で衝突。軽自動車の男性が死亡したというもの。

大阪府警では当初この女性を業務上過失致死罪で検挙していたが、複数の信号無視や50km/h以上の速度超過、さらには酒気帯び状態だったこともあり、逮捕から数日後に容疑を危険運転致死罪に切り替えていた。同罪での起訴はこの事故が日本で初めてのものだったが、証拠認定などで裁判が長引き、二番目の起訴事案となった三重県鈴鹿市での事件の方が先に判決が言い渡されている。

9日の論告求刑公判で検察側は「全ての行為は違反が発覚し、免許が無くなっては困るという被告の身勝手さが起こしたもの」と認定。また「トラックを運転することを職業としていたにも関わらず、基本的な交通ルールさえ守らず、その行為は極めて悪質」と判断し、裁判長に対して懲役5年の実刑判決を求めた。

8日には鈴鹿市の案件で懲役4年の判決が言い渡されており、今回の判決もそれに近いものになると推測される。

《石田真一》

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