【新聞ウォッチ】トヨタの過去最高決算といすゞの分社化報道

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年5月14日付

●トヨタの昨年度経常利益一兆円、日本企業初(読売・1面、関連記事11面)

●三菱自動車、3期ぶり黒字、低迷打破に新車投入、今後3年で10車種(東京・8面)

●いすゞ、ディーゼルなど分社化、GMが追加出資検討(朝日・3面)

● 規制緩和を柱に燃料電池普及策、経産省など副大臣チーム確認(日経・7面)

●ホンダ、金融子会社3社を統合(日経・13面)

●トヨタ、BMW向けに小型車のディーゼルエンジンを供給する契約締結(日経・13面)

ひとくちコメント

売上高、利益とも過去最高となったトヨタ自動車の2002年3月期決算。しかも、経常利益が1兆円を突破したのは日本企業で史上初めて。きょうの各紙は、1面、総合面、経済面とトヨタの決算発表の分析記事を掲載。

「北米戦略実る」(日経)、「抜き出る財務体質、日本企業再生のモデル」(毎日)、「コスト削減、円安も拍車」(東京)などと、“強さの秘密”を徹底検証。半面「豊田章男氏常務昇格、大政奉還準備着々」(読売)はともかく、「国内販売は前年割れ」(朝日)、「絶対的ヒット車不在」(産経)、「自社株買い6000億円はホンダを強く意識、株価水準でも見劣り」などといった“トヨタの死角”も今後の課題として取り上げている。

同日発表した三菱自動車の「3期ぶりの黒字」決算は、きのうの夕刊で速報したこともあって、朝刊では日経などが「新車投入計画」を続報する程度の地味な扱い。

そんな中、朝日が総合面で、「いすゞ、ディーゼルエンジン部門を分社化、GMの合弁会社とし、残るトラック部門は別の提携先を模索」と、トヨタの決算記事よりも大きな扱いで報じている。特ダネならば、今月24日の決算発表の席で明らかになるだろう。

《福田俊之》

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