犯人は中身を知らなかった!? 1トンの毒劇物を搭載したトラックが盗難

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千葉県警は16日、市原市内の運送会社駐車場から毒劇物に指定されている「水酸化ナトリウム(カセイソーダ)」を1トン分積載した状態の2トントラックが盗まれたことを明らかにした。悪用されると非常に危険なため、付近の警察本部にも捜索手配を掛けた。

警察の調べによると、盗まれたトラックは翌朝からの配達に使うため、積荷の水酸化ナトリウム入りの袋、1トン分(25kg入りを40袋)を荷台に入れたまま、15日の午後8時ごろから運送会社の駐車場に止められていた。運送会社の従業員は午後9時にこのトラックの存在を確認しているが、別の従業員が16日の午前3時30分ごろにこのトラックが盗まれていることに気がつき、警察に届け出た。

積荷となる水酸化ナトリウムは石鹸などの材料となるものだが、毒劇物に指定されている。水に加えると高熱を発しながら溶けていき、強アルカリ性の水溶液となるが、この水溶液は皮膚を溶かす作用があり、目などに入ると失明する危険性が非常高い。また、この水溶液がアルミニウムに触れた際には水素ガスを発生するため、密閉された空間で充満すると、静電気などで発生した火花が着火要因となり、猛烈に爆発する危険性もあるとされる。

輸送には「毒」マークの提示が義務付けられているが、深夜に保管するため当時はこのマークが車体に提示されておらず、プレートは運転席に置いてあった。また、荷台は施錠されており、トラックを盗んだ犯人が積荷が何であるかを知らぬまま持ち去った可能瀬も高いという。

だが、千葉県警では犯罪などに悪用される危険もあるとして、周辺の警察本部に対してもこのトラックの捜索依頼を行ったとしている。

《石田真一》

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